2025年4月21日、ローマ教皇フランシスコが88歳で亡くなられました。
ローマ教皇とは、カトリック教会の一番偉い方です!
教皇が亡くなると、次の教皇を決める「コンクラーベ」という特別な会議が開かれます
これは、とても伝統がある神聖な儀式なのです!
この記事では、現在ニュースなどでよく聞く「コンクラーベ」って一体なに?
どうやって次のローマ教皇が決まるの?
ということを、できるだけわかりやすく説明していきます。
コンクラーベって何?
「コンクラーベ」とは、新しいローマ教皇を決めるための選挙のことです!
でも当然ながら、普通の選挙とはちょっと違います
この「コンクラーベ」という言葉はラテン語で「鍵のかかった部屋」という意味があります
というのも、選挙をする人たちは、バチカンの「システィーナ礼拝堂」という特別な場所に閉じ込められて、外の世界と一切連絡を取れないようにされるからです
つまり、「外からの影響を受けずに、心から信じる人を選びましょう」というのがコンクラーベの基本ルールです。
コンクラーベはどんな流れで行われるの?
まず前提としてコンクラーベは教皇の死後、15日~20日の間に開かれます!
全体の流れを分かりやすくまとめてみました!
1. 教皇の死去とお葬式
まず、教皇が亡くなったあとにお葬式が行われます
この期間は「9日間」の追悼の日が続きます
2. 枢機卿(すうききょう)という人たちが集まる
世界中から「枢機卿(すうききょう)」と呼ばれる、教会のえらい人たちがバチカンに集まります。80歳未満の人だけが投票に参加できます
現時点では世界で135人しかいない名誉ある方々です!
3. システィーナ礼拝堂に閉じこもる
選挙が始まると、枢機卿たちは礼拝堂に入り、外に出られなくなります
当たり前ですが、外部との連絡もインターネットも使えません
ただ、食事などの提供はされるみたいです!
4. 投票をする
1日に4回まで投票が行われ、候補者が3分の2以上の票を集めたら、その人が新しい教皇になります。
5. 煙でお知らせ!
投票の後、紙が燃やされて「煙」が出ます!
黒い煙が出たら「まだ決まっていません」
白い煙が出たら「新しい教皇が決まりました!」というサインになります!
白い煙が出ると、バチカン前の広場のみんなが大きな拍手をして、新しい教皇の決定をお祝いします!
コンクラーベの由来は?どうしてこんな形式?
驚くなかれ!
このやり方は実は今から「800年くらい前」から行われています。
その昔、なかなか教皇が決まらず、何年も空席になることがあったとか
決まらぬもどかしさに、街の人たちが「早く決めて!」と怒って、枢機卿たちを部屋に閉じこめてしまったのがきっかけと言われているようです!
それからは、なるべく早く、そして神さまの導きで正しい人を選べるように、今のような「鍵をかけた選挙=コンクラーベ」が始まったそうです!
新しいローマ教皇は誰が選ぶの?選定メンバーは?
今回のコンクラーベには、135人ほどの枢機卿が参加する予定
彼らは教皇フランシスコが任命した人が多く、世界中からやってきます。
選ばれる教皇は、必ずしも枢機卿の中からでなくてもOKですが、今ではほとんどがその中から選ばれています。
日本人からも2人選出されているとニュースでやってました!
「コンクラーベ」と「根比べ(こんくらべ)」は一緒の意味?
ちょっと寄り道ですが、、
コンクラーベと根比べって似てません?
そのルーツがどちらかにあったりするのかなと思いまして調べてみました!
そしたら全くの別物でした!!
■ コンクラーベ(Conclave)
• 意味:ローマ教皇を選ぶための特別な会議・選挙
• 語源:ラテン語「cum clave(鍵をかけて)」=「閉じこもる」
• 使い方:カトリック教会で新しい教皇を選ぶときに行われる
■ 根比べ(こんくらべ)
• 意味:お互いに「がまん」や「意志の強さ」を比べること
• 語源:「根(こん)」は根性やがまん強さを表します
• 使い方:長期戦で相手と耐久勝負をする時によく使います
似てるのは「語感」だけで、意味も使い方も全然違います!
コンクラーベを分かりやすく!まとめ!
「コンクラーベ」は、カトリック教会の「新しいリーダ」を決める大切な選挙です!
昔からの伝統を守りながら、神さまの導きによって正しい人物を選ぶことが目的!
煙の色で結果を知らせるなど、少し不思議で面白い仕組みもたくさんあるというのは勉強になりました!
このニュースを通じて、世界の宗教や文化に少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです!!
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